開催地のご紹介

開催地の概要

長野県松本市上高地

 -山と水と緑とが、絶妙のバランスで作りあげた、

    類まれな景観を誇るアルピニスト憧れの地-

上高地

北アルプス、標高3,000m級の槍・穂高連峰や、霞沢岳、焼岳など峻険な山々に囲まれ、中央を流れる標高約1,500mの梓川に沿って緩やかに開けた盆地状の溪谷全体を、「上高地」と呼んでいます。

地形の成り立ち

この槍・穂高連峰は、140万~80万年前の北アルプス隆起運動により、標高1,000m程度だった槍穂高カルデラが3,000mまで持ち上げられ、さらに6万年前と 2万年前の氷河が岩を削り、現在の鋭角な山容を形成したものです。
さらに、上高地の盆地状の平坦地は、かつて岐阜県側を流れていた梓川が1万 2千年前の焼岳の火山活動によって堰きとめられてできた湖が急峻な山稜の浸食作用から発生した大量の土砂により埋まってできたものです。現在も梓川の本川・支川で土砂の浸食・移動・堆積が続いています。

【近代アルピニズムの発展】
上高地は、江戸時代の修行僧・播隆による槍ヶ岳開山により明治 (1867年)以降、ガウランドやウェストンによる先駆的な登山をはじめとした近代アルピニズムが発展する中で、わが国の登山史の主要な舞台となってきました。
登山の大衆化が進み、レジャーとして定着した現代においても槍・穂高連峰を核とした北アルプスは、登山者憧れの山域であり、その登山基地である上高地は、アルピニストの聖地と言えます。

上高地は、標高や盆地状などの特殊な環境を有しており、ケショウヤナギの河畔林やハルニレなどの湿性林、シラビソなどが優占する美しい亜高山帯針葉樹林、ニリンソウ群落や各種高山植物などの多様な植物社会を形成しています。また、クモマツマキチョウ、オオイチモンジなどの高山蝶や鳥類、ニホンライチョウ、オコジョ、ニホンカモシカなど貴重な動植物が生息する豊かな生態系を作りあげています。

 

 

上高地の最大の魅力は、穂高連峰に代表される荒々しく聳え立つ岩稜、清冽な梓川などの清流、大正池・田代池、明神池などの池沼、山麓一帯に広がる森林などが織りなす類まれな山岳景観です。まさに、豪壮と繊細、厳しさと優しさが見事に調和した上高地は、どの季節でも人々を魅了し、圧倒し、心の奥深くを揺り動かします。

かつて、木材生産や放牧の場であった上高地は、我が国屈指の山岳景勝地として1934年に中部山岳国立公園に指定され、昨年80週年を迎えました。また、特別名勝・特別天然記念物に指定(この両方に指定されているのは、上高地のほか1か所のみ)されており、その保護と活用が図られています。

現在、上高地は、「上高地を美しくする会」による美化清掃活動を始め、マイカー規制、登山道の維持管理など、関係者が一丸となった不断の先進的な取り組みにより、全国の国立公園のモデルとなり、また、信州を代表する山岳観光地となっています。

 

 

ウェストンと、ガイドをした嘉門次(提供:松本市立博物館)

 

徳沢のニリンソウ

徳沢牧場の放牧(提供:松本市立博物館)

美化清掃活動

上高地の情報はこちら(上高地公式ウェブへ)

上高地フォトギャラリー